抄録
日本の1000人規模の病床を持つ大規模病院における病床管理の業務は、ITによる業務効率化の余地は大きい。本研究では、大規模病院において問題となっている患者入院時のベッド手配業務をITにより効率化するため、病床利用履歴データの分析と病床稼働率の実態に加えてシステム構築に必要な手配プロセスを見える化し、患者と処置情報を記録する電子カルテシステムと手作業と紙による管理の病床管理業務処理を統合の仕組みを明らかにした。これにより病院関係者の作業負荷の軽減ならびに患者へのサービスレベルの向上が可能になる。