抄録
生活習慣病等の理由により、糖尿病が増加し人工透析を受ける患者が増加している。しかし、その患者を受け入れる介護施設が少ない。本研究は、行き場のない透析高齢者のための受け皿を考える。文献調査では、透析の技術改良の歴史的背景や高齢者のQOLと老年学等の先行研究の状況をまとめた。聞き取り調査では、透析関係者の構造を明らかにし、仮説以外の領域にある現象、少数派の声等の情報に着目した。その結果、透析患者を取り巻く環境は、治療視点が多く、患者のQOLについて考えられていない現状があった。そこから、サービスの受益者、サービス提供内容、収支シミュレーションの3つの視点から対応策を考察する。