限られたセキュリティ資源を最適に配分するランダム化された警備計画を導出するセキュリティゲームという分野があり,実務的に運用されている.警備計画の評価の方法として従来から数学的評価,Runtime Analysis等があるが,警備計画のパフォーマンスが敵の人間的な振る舞いに大きく依存することを考慮すると,十分な評価方法とは言えないことが指摘されている.本研究では、警備計画の評価手法としてAgent Based Social Simulationを提案する.限定的に認知した情報に基づきアタッカーが犯罪学に基づき行動するモデルを構築し、警備計画の評価についてアタッカーの成功/失敗例を分析する等の動的な分析を行う.