抄録
人は実践を通してアイデンティティを確立していく。このようなプロセスには、例えばポランニーの暗黙的認識、サイモンの組織への一体化、ヴィッカースとチェックランドのアプリシエーション、さらにレイブとウェンガーの正統的周辺参加などの無意識的な学習という概念が関連している。本研究では、まずこれらの概念をマネジメントの文脈で考察する。次にそのような考察をもとに、システム方法論の基盤となっている探求および学習のプロセスについて吟味する。そしてアイデンティティの確立は、人が実践の中での相互作用のもと、組織に無意識的に内在化するプロセスであることについて考察する。