抄録
本研究の目的は、産学連携型アクティブ・ラーニング(AL)に基づくユーザー・イノベーション(UI)について考察することである。近年、多くの大学では、授業カリキュラムとして、産学連携を通じたALを実施している。大学は、より実践的で定着率の高い学習のあり方を模索するためにALを導入する。一方、企業は将来的な顧客となりうる学生との共創活動を通じて、潜在的な顧客のニーズを探索し、製品やサービスの開発へと発展させる。
本研究では、社会科学系の学部生と技術系の研究所との共創活動を対象とする。具体的には、学生の活動記録をテキストマイニングによって分析し、よりよいALへの取り組み方や、効果的なUIのあり方を探索する。