抄録
IoT (Internet of Things)の適用分野として製造業におけるサプライチェーンが有望視されている。本研究ではサプライチェーンに沿った販売、製造、部品製造などの各企業が注文仕様などの情報を平等に得ることができた場合の生産性向上を研究対象としている。昨年までの本学会におけるディスカッションを踏まえ、情報が得られたときに、各企業への公正な利益の分配方法が課題である点が明らかとなった。本稿ではオークション理論等に基づいた公正な利益分配方法を検討し、手始めに提供者と利用者が限定されたサービスを前提とした評価結果を述べる。