経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2016年秋季全国研究発表大会
セッションID: G1-13
会議情報

予稿原稿
組織間学習がサプライチェーンの最適化に与える影響
SCMゲームを用いた戦略と話し合いに関する実証研究
*森 崇西澤 直希河合 亜矢子大江 秋津
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究は、サプライチェーン(以下SC)内組織による話し合いを伴う戦略とその見直しが、ブルウィップ効果に与える影響を実証する。ブルウィップ効果は、SCの川上にいくほど発注量が増加する現象である。マルチプラットフォーム対応のオンラインサプライチェーンマネジメントゲームを用いて、社会人によるゲーム結果とアンケートデータを分析した。変量効果モデルによる分析の結果、戦略の有無に関わらず、SC間の話し合いがブルウィップ効果抑制に強い影響があった。一方で、累積在庫費用の抑制には、戦略があったうえでの組織間の話し合いが重要であることを実証した。これにより、SCの最適化に対する組織間学習の重要性を提示した。
著者関連情報
© 2016 一般社団法人経営情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top