日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第14回大会
セッションID: P3-06
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ポスターセッション3
感情状態が他者の印象形成に与える影響
*中村 奈良江
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抄録
本研究では、印象を受ける側の感情状態に注目し、感情状態が他者の印象評価にも影響をあたえるのかを検討した。20名の大学生が映像の視聴によって感情状態(ポジティブ・ネガティブ)が操作され,その時の実験者(他者)の印象を実験者が退出した後に質問紙を用いて測定した。その結果、ポジティブ感情状態の時は、他者に対する印象はポジティブになり、否定的感情状態の時は、他者に対する印象がネガティブになることが明らかとなった。このことは、印象は他者についての記憶を基に評価されるために、感情一致記憶効果が働いているのではないかと解釈された。
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© 2016 日本認知心理学会
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