抄録
我々の研究は、新技術・新サービス開発に積極的に取り組むクリエイティブな人材(クリエイティブクラス)に対する、現場監督的なマネジメントへの不満足の調査と尺度化である。そこには2つの背景があると考える。一つには我が国のモノ作りの時代を支えた規範からの逸脱を極度に嫌う文化が、デザイン思考で様々な試行錯誤から新たなサービスを生み出す現代のビジネス進行を抑圧している可能性である。もう一つは、日本の企業文化が持つ、部下への過干渉である。我々は事前調査として、実務現場における実態をヒアリングした。本発表では、その結果から、クリエイティブクラスの仕事不満足要因を調査する調査紙のドラフト版を報告する。