抄録
東日本大震災による津波被災地における経験からの知識をいかにして現場にて活かしていくのかが問われている。知識を役に立たせるための知識の形式化の実装に伴う課題を知識経営の観点から検討する。知識の形式化の目的は、知識をある形式に変え、整理し、明示的にし、移動しやすくし、わかりやすくすることである。形式化は空間的制約を離れ、さまざまな地域で人々の活動に貢献できる。
本研究では、知識の形式化に伴う諸問題を扱う。まずは情報ではなく、知識としてその特有の性質を失うことなく、いかにして形式化するのか、である。知識の形式化を進めるうえでの原則を考えていく。加えて、暗黙知という知識形態の形式化の難しさも指摘される。