日本農村医学会雑誌
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症例報告
柿の木から転落して受傷した外傷性小脳血腫の1例
佐藤 岳史
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キーワード: 頭部外傷, 脳出血, 転落, 柿の木
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2015 年 64 巻 1 号 p. 45-49

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抄録
 頭部外傷に伴う小脳血腫は稀である。今回,柿の木から転落して受傷した外傷性小脳出血と天幕上の急性硬膜下血腫に対して外科的治療を行ない, 良好な経過をとったため報告する。  症例は65歳の男性であり, 柿の木の剪定中に枝が折れ転落し後頭部打撲した。短時間の意識消失をきたし救急搬送された。頭部CTで天幕上のくも膜下出血, 硬膜下出血, 小脳出血を認め入院となった。入院時は意識清明であったが, 4時間後には意識障害が進行し, 血腫の増大を認めた。緊急にて天幕上の急性硬膜下血腫に対する開頭血腫除去術と, それに引き続き小脳血腫除去術を行なった。術後の経過は良好であり, 特に神経学的脱落症状なく退院となった。  外傷性小脳出血は稀であるが, 迅速な外科的治療にて良好な予後を達成しうる。また, 柿の木は折れやすいことは古くから知られており, 転落事故を防ぐための啓発活動が必要である。
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© 2015 一般社団法人 日本農村医学会
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