2024 年 33 巻 1 号 p. 15-21
研究に携わる看護職者が看護専門職者として発達するためには、自律的に研究を進める必要がある。筆者は、博士課程に進学し、研究者倫理に関する研究に取り組む中、様々な研究上の倫理的問題に直面した。これら直面した問題を博士論文として開発した『看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度』を用いて振り返った。また、筆者は、博士課程修了後、開発した尺度を用いて研究に携わる看護職者の研究倫理行動の質を測定し、現状と看護職者との特性を解明した。結果は、研究を継続し、研究成果を公表している看護職者の研究倫理行動の質が高いことを示した。本稿では、研究成果を用いて自己の研究活動を振り返るとともに、研究に携わる看護職者が看護専門職者として発達するためには、自分の意思に基づいた責任ある行動および常に真理を追究する姿勢が不可欠であることを述べる。