2008 年 5 巻 p. 73-78
本研究では、統合失調症患者の体力とQOLとの関連性を明らかにするために,F大学病院(以下、当院)デイケア通所中の男性統合失調症患者41名を対象に行なった。方法は、新体力テスト(6種目)と同時期に行なわれている当院デイケアの更新面接時の評価であるWHO QOL-26(以下QOL-26)、GAFとの関連性を調査した。結果、統合失調症患者の新体力テストとQOL-26との関係は、特に明確にならなかった。一方で,新体力テスト(筋力・敏捷性・全身持久力・体力総合評価)とGAFとの間に高い相関が見られた。結論として新体力テストは、主観的な生活満足度(QOL-26)よりも、GAFの全体的機能評価と関係が高かった。即ち、新体力テストで示される体力は,客観的な社会生活能力と関係が深いと言える。