2025 年 20 巻 p. 15-25
目的:山間地域のつながりの希薄化や個人情報保護等の社会情勢の変化に伴い,山間地域で活動する母子保健推進員が直面している課題を明らかにし,社会情勢の変化に応じて母子保健推進員が地域の身近な支援者として活動するため,保健師に求められる支援について検討する.
方法:山間地域で活動する母子保健推進員5 名に半構成的面接を行った.
結果:母子保健推進員が直面している課題として「個人情報保護により母子に関する情報の取り扱いや活動の展開が困難」等4 カテゴリー,保健師に求められる支援として「母子と母子保健推進員をつなぐ」等3 カテゴリーがあった.
考察:母子保健推進員は,活動に対する住民の理解や協働が不十分な中,母子に関する情報の取り扱いや活動の展開が難しいと考えられた.また,保健師は,母子保健推進員と地域の健康課題を共有し,共通認識のもと協働すること.保健師間で情報共有し,母子と母子保健推進員をつなぐことが求められていると考える.