抄録
近年、インターネットの発展は著しく、研究者にとって、電子メール、ファイル転送、ネットワークニュース、研究成果公開などに使われ、不可欠なものになりつつある。農林水産技術会議事務局では、欧州をはじめ、東南アジア及びオーストラリア等におけるインターネットを用いた学術教育研究機関ネットワーク事情について調査を行っている。ここでは、東南アジア、オーストラリア地域のネットワーク事情を報告する。一般に、アジア諸国は欧米に比較して、学術教育研究機関ネットワークの面で遅れている。しかし、重要な社会基盤であるとの認識から、各国とも急速にこの分野の基盤整備を行っている。日本とこれらの国々との研究協力、特に農業技術情報の相互交換が、望まれている。農林水産研究ネットワークと、これらの国々との高速回線による接続が、国際共同研究の推進を進める上で、重要なインフラストラクチャとなると考えられた。