システム農学
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技術論文
フィリピン・ネグロス島北部のサトウキビ栽培地域における窒素負荷の推定
後藤 慎吉安藤 象太郎安西 俊彦
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2017 年 33 巻 2 号 p. 57-63

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抄録

フィリピン・ネグロス島北部は典型的なサトウキビ単作栽培地域である。この地域は、サンゴ礁が隆起した透水性の高い石灰岩層が表土の直下に存在するため、地表面に投入された肥料や人・家畜排泄物由来等の窒素が容易に地下に浸透し、地下水への負荷が高いことが予想される。本研究では、既存の統計データおよび現地調査により得たデータを用いて、この地域における各負荷源からの地表面への窒素負荷量を原単位により試算し、地下水への負荷量を推定した。対象領域は土地利用の約80%がサトウキビ栽培を占め、地表面への窒素負荷の約80%がサトウキビ栽培で施肥される窒素肥料によるものだった。また、対象領域内の窒素収支を概算した結果、地表面への窒素負荷量の40-50%が地下への潜在的な負荷となった。この地域の窒素負荷を軽減するためには、サトウキビ栽培における施肥窒素量の削減や施肥時期などの肥培管理法を検討する必要がある。

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