The Journal of JASTRO
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前立腺癌に対する外部照射と1日2回の高線量率組織内照射の初期成績の検討
石川 ひめ佐藤 守男白井 信太郎岸 和史諏訪 和宏納谷 佳孝徳永 久樹平野 敦之鈴木 淳史萩野 恵三新家 敏明
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2004 年 16 巻 2 号 p. 85-90

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抄録
【目的】前立腺癌症例に対して外部照射と1日2回の組織内照射を行いその有用性と安全性について検討した.
【対象と方法】平均年齢775歳の前立腺癌愚者42例 (Stage A, 4例, Stage B, 14例, Stage C, 20例, Stage D, 4例) に前立腺局所に外部照射50Gy (Stage C, Dでは小骨盤40Gyを含む) 照射後に小線源組織内照射を行った. 組織内照射は55Gy×2回/日を4例, 7.0×2回/日を2例, 7.5Gy×2回/日を36例に各々行った。
【結果と結論】併用療法後のPSA値の測定を行い, 全例にPSA値の下降をみた.平均12ヶ月の観察期間中に3例にPSAfailureをみた.Stage A, B, あるいはGleasonscore6以下の例ではPSA failureをみなかった. 術前PSA値30ng/ml以上と来満例でbNEDsurvival curveに有意差をみた. 副作屠として一時的な直腸出血 (2.3%), 下痢 (7%), 会陰部痛 (4.7%) をみた. 外照部射と1日2回の組織内照射の初期成績から, 本盤用療法は安全で高齢者にも耐え得る軽度の侵襲で有用な治療効果を挙げうるものと期待されるが, 正確な評価のためにはさらなる長期隅の経過観察を必要とする.
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© 1994 The Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
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