【目的】我々は, 当院で1997年12月からIr-192 thin wireを使用して前立腺癌に対する低線量率小線源治療をしていた. 2000年2月から経直腸工コー像から線量分布図を作成する治療計画システムを使馬して, 治療に取り組んでいた. しかし, 国92低線1量率小線源療法にて技術的な問題が明瞭になった. 我々は2001年10月から改良を試みたので, それを報告する.
【方法】我々は, 当院で2000年2月から2003年2月まで, 限局性前立腺癌患者105例に対して小線源療法を実施した, 我々は技術的. 改, をほどこした2001年玉0月から2003年2月までを後期と定義した (症例58例). 2000年2月から2001年9月まで前期と定義した (症例47例). 後期を前期と比較した. 前期の治療手順は次の通りである. 我々は経会陰釣アブローチでテンプレートの孔を通して, 経直腸超音波ガイド下にて, 前立腺に対してプラスチック針の穿刺をする. CTで穿刺針の位置を確かめて, 前立腺の最大断面での二次元的線量分布図を得た. それを分析し, 線量率を決定して, 線源停留時間を算出した. 我々はclinical target vdumeを前立腺の周縁部に設定した. 外套針に線源を挿入して, それらを固定した. しかし, 我々は次の点を変更した. 1) 患者の体位を拡大砕石位にした. 2) 経直腸超音波プローブを低位/背側にした. 3) 前立腺の尖部に金属マーカーを挿入留置した. 4) 経直腸超音波的に尿道を造影した. 5) 三次元的に治療計画装置で経直腸超音波から線量分布を作成した. 我々は潮立腺, 尿道と臨腸に関達したdose vdume histogramを算出した. そこで, 線量率を決定した. 我々は各々の技術的改良をチェックした.
【結果】1) 拡大砕石位をとることによって恥骨弓を避けた穿刺が可能になった. 2) 経直腸超音波プローブの位置を背側へ移動さ1せることによって, 前立腺の辺縁領域を十分に描出可能にした. 3) 線源移動の目安を作るために前立腺尖部に全属マーカーを挿入留置した. 4) 造影することにより尿道を尿道を同定することが容易になった. 5) 穿刺針の配置を工夫した. この技術的に改良によって, 尿道と直腸への投与腺量を減少させることが明らかになった.
【結論】我々低線量率Ir-192 thin wireを用いた限局性前立腺癌に対する小腺源療法の問題を挙げた. これに対して技術的な改良を試みた. これは, 将来の前立腺癌に対する小線源療法の技術的な改良のために参考となるものと考える.
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