The Journal of JASTRO
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TREATMENT OF PROSTATIC CANCER USING DAILY INTERMITTENT MULTIPORTAL THERAPY (DIMT) TECHNIQUE
鈴木 恵士郎白土 博樹高山 直久須藤 進入江 五朗
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1992 年 4 巻 2 号 p. 85-93

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抄録
【目的】Daily Intermittent Multiportal Therapy (DIMT) を用いた前立腺癌の治療における急性期反応, 腫瘍マーカーの推移, 6カ月以降の障害について検討する.【対象・方法】対象は1989年6月から1990年9月までに当院にて治療された前立腺癌26例である (A23例, B9例, C2例, D10例, 再発2例).平均観察期間は11.6カ月で, 15例は1年以上観察された.放射線治療は前立腺部に, 52.5Gy/16fr/4wksないし30.0Gy/8fr/2wksを, 360° を16分割しそれぞれ対向をなす2門を1日で照射, 計8日で一回転の回転照射に準じた総線量分布を得るように行われた (直腸部を含む後方一門ははずした).照射野は6×6×-9×9cmであった.A2およびB症例ではホルモン療法を行なっていない.【結果】急性期反応としては肛門部皮膚紅斑2/26 (7%), 膀胱刺激症状1/26 (4%), 直腸炎症状 (しぶり腹) 9/26 (35%) が認められた.治療前PSA高値を示した12例中7例 (照射単独2例中2例) は治療後に正常値を呈した.StageDの1例 (治療後15カ月) を除き局所再発は臨床的・腫瘍マーカー上認められず, 6カ月後に10例に行った生検では全例腫瘍細胞を認めず, 治療の有効性が示唆された.6カ月以降の晩期反応として直腸出血が6例に認められた.うち5例は加療なしあるいは内科的治療のみで3カ月以内に症状は改善したが, 内痔核術後の肛門狭窄を有した1例において外科的入院加療を要する直腸出血を認めた.尿道狭窄は1例にのみ認められた。小腸炎, 膀胱炎は現在のところ認められていない.【結論】DIMTは前立腺癌の治療において, その急性期および晩期反応とも一般的回転照射法の報告と同等であり今後その成績を含めさらに研究されるべき方法であると考えられた.
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© 1994 The Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
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