TEAと質的探究
Online ISSN : 2758-8335
大学で日本語教師養成課程修了後,新卒で日本語教師を選択した人のライフステージの移行期に着目したキャリア発達とキャリア観の変容
井筒 琴子
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2024 年 2 巻 1 号 p. 57-78

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抄録
本研究は大学における日本語教師養成課程修了後の日本語教師の出口問題や若手日本語教師不足を背景に,大学で日本語教師養成課程修了後,新卒で日本語教師になった3名のキャリアについて,学生から職業人へとライフステージが移行する時期に着目し,彼らのキャリア発達とキャリア観変容について,複線径路等至性アプローチを用いて分析した。「日本語教師は食べていけない」言説が,一時的に日本語教師の道を遠ざけた者もいたが,3名に共通し,この言説が早期にキャリアを積む意識へと働き,職業適正や個人の環境的要因などを自己内省した結果,日本語教師の道を選択していた。また,海外志向やそれぞれのキャリア観を実現するためには,日本語教師という職業が自身のキャリア観の実現を助けるという意識のもと,新卒で日本語教師を選択するに至ったことが明らかになった。
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© 2024 TEAと質的探究学会
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