日本気管食道科学会会報
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原著
当科における甲状腺細胞診の検討
吉川 琢磨吉田 晋也浅川 剛志
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2002 年 53 巻 1 号 p. 27-32

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抄録
当科において,甲状腺摘出術を施行した55例について,超音波ガイド下FNAと術後病理診断の一致率とシンチグラフィー検査の診断精度について検討したところ,諸家の報告とほぼ同様であった。
Tcシンチでcold, Tlシンチでdelay陽性と悪性を示唆するパターンが見られても,FNAの結果がclass 1,2であれば腺腫様甲状腺腫のことが多く,class 3でも超音波,CT検査での高輝度石灰化,壁の不整などの所見がなければ,病理組織学的に良性のことが多く,手術をせずに経過観察でよいものと考えられた。腺腫様甲状腺腫症例を検討しても同様の結果であった。
濾胞腺腫と濾胞癌の鑑別は細胞診や超音波では難しいが,今回の検討では,細胞診とシンチグラフィーと画像診断を加えた総合診で診断できた。
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