日本気管食道科学会会報
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特集2 シンポジウム2:反回神経麻痺の病因と対策
食道癌術後の片側反回神経麻痺の対策
経内視鏡的声帯内コラーゲン注入療法
日月 裕司
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ジャーナル 認証あり

2002 年 53 巻 2 号 p. 102-106

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抄録
食道切除術後に声帯内注入療法を行った87例を対象とした。キシロカインで表面麻酔し,鼻腔から処置用気管支ファイバースコープを挿入した。注入針は金属製の外筒の先端から針先が4 mm出る内針を使用した。注入薬剤は3%アテロコラーゲンを用い,注入量は2 mlを基本とした。注入時期は術後7日以内27例,14日以内21例,30日以内19例であった。鼻出血を3例,喉頭浮腫のための気道閉塞感を2例,発熱を3例に生じた。声帯麻痺が回復した17症例に障害はみられなかった。肺炎の発生は術後7日以内注入27例中2例,14日以内注入21例中4例であり,声帯麻痺を主たる原因とする気管内挿管,気管切開,人工呼吸器管理,死亡はなかった。気管支ファイバースコープを用いた声帯内コラーゲン注入療法は,食道癌術後早期に施行可能であり,反回神経麻痺が確認され臨床的に咳嗽・喀出力の低下,誤嚥を認める症例の肺合併症対策に有効である。
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