日本気管食道科学会会報
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症例
気管支異物との鑑別を要した鋳型気管支炎の1例
世良 武大, 濱本 隆夫, 谷 博雄, 小野 大地, 上田 勉, 竹野 幸夫
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2018 年 69 巻 4 号 p. 255-260

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抄録

鋳型気管支炎はアレルギー疾患やインフルエンザウイルス感染,心疾患の術後などが原因とされる。気管支異物の鑑別に困難を要した鋳型気管支炎 (plastic bronchitis : PB) の1例を報告する。症例は4歳,男児。著明な喘鳴を認め,左肺の呼吸音の低下,画像評価で左肺の完全無気肺を認めたが,明らかな閉塞異物が特定できずに小児科から当科へ紹介となった。全身麻酔下に気管支鏡を施行し,粘液栓が確認され,除去後に酸素化の改善を認めた。耳鼻咽喉科領域では比較的稀な症例であるが,気管支異物との鑑別として本疾患の存在を念頭に置き,適切な対応を行う必要がある。

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