バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
Print ISSN : 1345-1537
ISSN-L : 1345-1537
NIRSを使用した音声波の振幅包絡の変更と影響
吉田 秀樹中野 正博行正 徹牧野 健一和田 太
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2010 年 12 巻 2 号 p. 1-10

詳細
抄録
本研究では音声信号の振幅包絡をカーネル関数によりモデル化して音声を合成し、音声信号の担い手について考察した。合成音声に対する大脳皮質の側頭葉での賦活を定量化するために、NIRSを使用してヘモグロビン濃度を測定した。カーネル関数を持続時間、極小部、極大部の3通りに分けて変更したところ、極大部の変更に対してのみ書取り検査の正答率が下がり、計測されたヘモグロビン濃度の変化も乏しかった。これは音声情報が、振幅包絡の特に極大部の情報を統合することで再構成されている可能性を示唆するものである。
著者関連情報
© 2010 Biomedical Fuzzy Systems Association
前の記事 次の記事
feedback
Top