バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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企業研修におけるキーワード伝達状況の定量化
内田 信二栗島 一博金子 宗司阿部 研二本田 純久Doosub JAHNG
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2017 年 19 巻 1 号 p. 81-88

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抄録

企業研修を効果的なものとするためには,研修後のフォローアップの実施が欠かせない.的確なフォローアップを行うためには,受講者に対する直前の研修内容の伝達状況を把握する必要がある.本研究の目的は,企業研修で用いられたキーワードの伝達状況を定量化することである.対象はA 社の管理職と一般従業員向けの2 つのメンタルヘルス関連研修であった.情報の収集には,伝達状況把握ツールであるKey Words Meeting(KWM)の紙版を用いた.研修内容は,複数の「メインキーワードとそれに付随するサブキーワード群のセット」で構成されている.本研究では,全受講者のうち記憶した人数のキーワード別割合と,受講者個人が記憶したキーワードの割合を伝達状況の指標として提案した.研究の結果は,適切なフォローアップの実施や,研修プログラムの評価に役立つことが期待される.

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© 2017 Biomedical Fuzzy Systems Association
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