バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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19 巻, 1 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 2017 年 19 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2017 年 19 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル オープンアクセス
  • 藪内 賢之
    2017 年 19 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2017 年 19 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2017 年 19 巻 1 号 p. Toc1-
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル オープンアクセス
  • 高柳 俊明
    2017 年 19 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    数理モデルはC 型肝炎ウイルス(HCV)感染症等の医学研究分野でも広く使用されている.最近のモデル式はマルチスケールモデルまたはage-structured model と呼ばれ偏微分方程式と積分が含まれている.一般的には近似式を使用し計算しているがその近似式が常時成立するとは限らない.そのためマルチスケールモデルまたはage-structured model を近似式に頼らず計算する方法を習得する必要があると考えられる.しかしながらそれらモデル式の近似式なしでの明確な計算方法は著者の知る限り示されていない.本論文ではHCV 感染症のマルチスケールモデルを例に数値計算方法を示した.著者が工夫した点は2 つある.1 つ目の工夫は偏微分方程式を解き,偏微分方程式を含まない式に変換したことである.2 つ目の工夫は得られた変数を配列に格納し再利用したことである.

  • 森 文彦, 菅野 直敏
    2017 年 19 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    自己および対象物が水平面上で静止あるいは移動する環境で有効な衝突予測方法を提案するとともにロボットの眼に取り込まれた実ステレオ動画像に適用した結果を示す.具体的には,左眼カメラの画像上での見かけの水平移動距離δL’と右眼カメラの画像上での見かけの水平移動距離δR’(両眼速度対)を両眼の対応画素で抽出し,自己のどこに何時衝突するかを求める両眼速度対法を提案する.この手法の特徴は,(1)水平方向の見かけの移動量のみを測定するという条件により対応点の探索量が少ないこと,(2)運動環境下で生じていた窓問題が生じないため,水平エッジ以外のすべて傾きのエッジが衝突予測に使えるようになったことである.また,当該手法の重要な量である正しい両眼速度対(δL, δR)や衝突時刻と衝突部位が現有装置で理論通り,精度よく測定できることを簡単な移動ロボットで確かめた.

  • 赤木 信也, 納富 一宏, 斎藤 恵一
    2017 年 19 巻 1 号 p. 19-27
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    本論文は,日本語文に対する可読性指標の新しい開発方法として変数置き換えモデルを提案し,提案指標を用いた医療関連文書に対する可読性分析の有効性を検証したものである.変数置き換えモデルとは,既存の英文の可読性指標の変数を同程度の値で日本語に対応付けることにより,英日両文に適応可能とする指標である.検証実験では,変数置き換えモデルの指標(i.e. jFRE, jFKG, jARI, jCLI, jSMOG)を用い,同じ医薬品名について,「医薬品添付文書」と「くすりのしおり®」の評価値を比較する.「くすりのしおり®」とは,製薬会社などによって作成された患者向けの医薬品説明文書である.検証実験の結果,74 件中94%において「くすりのしおり®」の方が読みやすいとする評価値が得られた.また,得られたjFRE の評価値と保険証書を対象としたFRE の難読基準(FRE45 未満)の関係性を分析した結果,「医薬品添付文書」にはjFRE45 未満に該当する文書が含まれていたが,「くすりのしおり®」にはjFRE45 未満に該当する文書が含まれていなかった.以上より,提案指標を用いた可読性分析は有効であり,かつ英語圏の難読基準を援用して文章の読みやすさ保証に使用できることが示唆された.

  • 中野 正博
    2017 年 19 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    2015 年に全国で行われた77 のフルマラソン大会に出場した38 万人のフルマラソン完走記録を科学的視点から分析する.データにはさまざまな興味深い点が見られる.本論ではフルマラソンを走る個人の能力を強調して表す指標として「マラソン力」を提唱し,その計算式を示す.日本人全体でマラソン力の最も高い年代は30 歳である.マラソン力は年齢と共に徐々に低下するが80 歳まで,各年齢の1 位は全国平均の100 点を超えており,鍛えぬいたランナーは老齢でも肉体的な力が活発であることを示唆している.本論では,完走タイムの各年齢での割合と上位からの順位の割合がスケーリング則に従うことを指摘する.このスケーリング則は,シグモイド曲線で非常によく近似できるので,この逆関数を用いると,各年齢の1位の人の完走タイムが与えられれば,任意の年齢の任意の順位のランナーの完走タイムが予想できる.これを用いて各年齢の1位,10 位,50 位,100 位のランナーの完走タイムの予想曲線を計算した.ランナーの完走タイムのデータには,年齢と共に指数関数的低下が認められるが,この理由は競技者の数の減少によることを明らかにした.結論として,たとえ各個人のマラソンの完走タイムが2 次関数的な減衰であったとしても,集団としてみると,高齢の所で指数関数的減衰が認められることを示した.

  • 田所 龍介, 納富 一宏, 斎藤 恵一
    2017 年 19 巻 1 号 p. 37-45
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    今日では,顔追跡技術により,Web カメラなどの安価なデバイスで取得した動画像情報から顔の位置や姿勢をリアルタイムで認識・取得することができる.顔追跡技術では,顔の部位の配置や形を検出できるため,顔を一つのインタフェースとして応用することが可能である.マウスやキーボード,タッチデバイス等を使わずに顔のみで操作可能となれば,手指部位の負傷や障害など手元でのデバイス操作が難しい場合において有用である.本研究では,汎用的なWeb カメラとWeb ブラウザを用いて顔追跡を行い,ブラウジング支援インタフェースの開発を行っている.評価実験の結果,顔の動きや瞬目のみで簡単にブラウザ操作を行える可能性が示唆された.本稿では,ブラウジング支援インタフェースの概要について示し,動作検証実験による本インタフェースの評価について述べた.

  • 河合 博之, 納富 一宏, 斎藤 恵一
    2017 年 19 巻 1 号 p. 47-53
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    近年,パソコンやスマートフォンなどの電子機器の普及が進みつつある.これに伴い,情報通信端末を悪意のある第三者から守る為のセキュリティの重要性も年々高まりつつある.現在主流の個人認証手段として,予め設定したパスワードを入力することで,持ち主本人のみが端末へのアクセスを可能にする 「パスワード認証」が従来から広く使われているが,この方法では総当りや盗み見による盗難のリスクがあり十分安全とは言えない.そこで本研究では,人間の話す声の特徴を利用したバイオメトリクス認証の一種である「音声認証」に着目した.また,より安全性を高めるために,音声認証に画像認証を組み合わせる手法を提案する.本研究では提案手法の有効性を検証するため,様々な条件の実験をおこない,その結果について考察する.

  • 新山 真奈美
    2017 年 19 巻 1 号 p. 55-66
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    脳卒中後遺症は介護が必要なる原因の第1 位であり,脳卒中による後遺症が残こると,これまでの生活とは一変してできないことが増え,心理面は不安定になることも考えられる.このことから,脳卒中後遺症をもつ高齢者が感じるその時々の思いについて,脳卒中関連の専門職者はどのように捉えるのかを把握し,その特性について明らかにした.各専門職者に対し,脳卒中高齢者の思いを捉えた用語を提示し,どのように捉えるのかを調査し,返送された質問紙調査票をもとに,日本語形態解析,キーフレーズ抽出を用いて解析し,各専門職の特性を把握した.これにより,脳卒中高齢者の思いに寄り添いながら支援する専門職者を育てる現任教育の手がかりにする.

  • 森 幸男, 佐巻 優太, 多田 大希, 渡邉 志, 白濱 成希, 中谷 直史, 冨田 雅史
    2017 年 19 巻 1 号 p. 67-72
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    本論文では, 1/f ゆらぎがもたらす自律神経活動への影響を明らかにするため, 超音波領域(40kHz)の正弦波をベースとして, 振幅に1/f ゆらぎを与えた場合と与えない場合の音源提示による自律神経活動の相違を検討する. その結果, 1/f ゆらぎを与えた場合と与えない場合で被験者のLF/HF 指標の値のばらつきに差があることを示す. これは, 1/f ゆらぎによって, 被験者の自律神経活動を制御できる可能性があることを意味する. 本研究により, 従来曖昧であった1/f ゆらぎ独自の効果を客観的事実によって証明できたと考えている.

  • 荒木 智行, 鈴木 貴, 大橋 由侑, 前田 俊二
    2017 年 19 巻 1 号 p. 73-80
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    uncertainty には,randomness, vagueness, ambiguity など,複数の不確実さを伴う概念が含まれている.これらの概念に対するファジィ情報量やエントロピーを与える試みがなされてきている.まずrandomness に関してC.E.Shannon により数学的な枠組みが完成された.その後,L.A.Zadeh によりファジィ理論が創始され,randomness, vagueness, ambiguity を扱う様々な研究されてきた.ファジィ情報の情報量やエントロピーについてはrandomness vagueness については研究がなされてきているが,明示的にambiguity を扱っている理論は,筆者らの知る限り無い. ファジィ理論においてComputing with WordsCW)が盛んに研究され,有用性は広く知られている.情報表現としての言葉(Word)は,人間の主観のみならず,複数の人間で共有する知識や常識なども表現できる.本研究では,ファジィ論理文という複数の言葉(Word)を「でない(NOT)」,「かつ(AND)」,「または(OR)」で連結したメッセージを通信する場合の「あいまいさの情報量」「あいまいさのエントロピー」を提案している.本研究での提案はファジィ論理文の持つambiguity の情報量とエントロピーを表現するものである.

  • 内田 信二, 栗島 一博, 金子 宗司, 阿部 研二, 本田 純久, Doosub JAHNG
    2017 年 19 巻 1 号 p. 81-88
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    企業研修を効果的なものとするためには,研修後のフォローアップの実施が欠かせない.的確なフォローアップを行うためには,受講者に対する直前の研修内容の伝達状況を把握する必要がある.本研究の目的は,企業研修で用いられたキーワードの伝達状況を定量化することである.対象はA 社の管理職と一般従業員向けの2 つのメンタルヘルス関連研修であった.情報の収集には,伝達状況把握ツールであるKey Words Meeting(KWM)の紙版を用いた.研修内容は,複数の「メインキーワードとそれに付随するサブキーワード群のセット」で構成されている.本研究では,全受講者のうち記憶した人数のキーワード別割合と,受講者個人が記憶したキーワードの割合を伝達状況の指標として提案した.研究の結果は,適切なフォローアップの実施や,研修プログラムの評価に役立つことが期待される.

  • 大北正昭 , 徳高平蔵 , 加瀬澤信彦 , 塩 宏, 広瀬 寛, 松田正文 , 清水隆司
    2017 年 19 巻 1 号 p. 89-97
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    メタボリックシンドローム(MetS)判定に関しては,従来法では,判別基準値がカットオフ値と同義語であり,これを少しでも超えれば「MetS 該当」として判定される.我々は,基準値と基準値を大きく離れた異常値との間に未病域を設定し,正常域,未病域,警戒域と 3 領域に分け,未病域が正常域からどれだけ離れるかに従って評価を加えることにより,現在の判定法が持つ判別精度を補強した.各年毎のファイルを経年順に整理しておけば,ファイルの数字を目で追う代わりに一つのマップ上で健康領域から不健康領域へ,またはその逆と言うようにマップ上の位置を視覚的に把握できるため,各個人の健康推移が鮮明に記憶に残るようになる.最近の研究では,人間ドック判定結果を,メタボリックシンドローム(MetS) 判定を含む6 領域に整理し,人間ドック全般の保健支援に役立つデータ判定ツール,Dr 人間ドックツール,を作成した.本報告では,Dr 人間ドックツールの概略をMetS データに特化して説明した.本ツールは個人データだけではなく,大量データをマップ上に散布し,一目でその集団がどの項目に偏った分布をしているかを目で見て分かるようにすると共に,集計機能を設け,定量的にも把握できるようにした.さらに,各マップ上の主要4 項目をレーダーチャートに表示し視覚的にも把握できるようにした.

  • 西田貴子 , 立花美加 , 久永直見 , 榊原洋子 , 牧 祥
    2017 年 19 巻 1 号 p. 99-116
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル フリー

    ある教員養成系の大学(X 大学)は, 大学および附属学校の教員, 事務職員を対象に, 独自の記名自記式調査票によるVDT 作業特殊健康診断を毎年実施してきた. 著者らは, 2007 年から2011 年までのこの調査票への回答を年次別に集計し, VDT 作業内容と眼および筋骨格系自覚症状の関連を縦断的に解析した. この間, 2007 年にX 大学がNote PC からDesktop PC への変更を推奨したことから, 同年から2008 年にかけて主に事務員でPC 機種別使用率に大きな変化が起きた. 一方で, 2009 年から2011 年にかけて主に附属学校教員で, 使用するPC Desktop PC からNote PC に戻す動きも見られた. そこで2007 年と2008 , および, 2009 年と20011 年の間に, 使用PC 機種を変更した受診者を抽出し, 主要3 症状(眼疲労, 肩こり, 腰痛)の有訴率の変化を調べた. その結果, 男性事務員で眼疲労にPC 機種変更との関連が有意に確認されたが, それ以外の症状については有意な関連は認められなかった. 今回の解析結果は, PC を持ち歩く必要がないオフィス作業では, Desktop PC の使用が眼疲労の低減のために望ましいことを示唆していると考える.

  • 2017 年 19 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/11/04
    ジャーナル オープンアクセス
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