日本醸造協会誌
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研究
清酒に含まれるα-グルコシルグリセロールによるアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ阻害作用
瀬川 修一高瀬 貴仁高澄 耕次小杉 隆之中村 剛
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2016 年 111 巻 2 号 p. 107-116

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抄録

1)マウスの肝臓を用いたALDH酵素活性評価において,清酒由来の成分に阻害活性が認められた。
2)清酒からALDH阻害活性を有する物質を疎水性吸着樹脂,陽イオン交換樹脂,ODSカラム,NH2カラムにより分離・精製後,LC/TOF-MSによる精密分子量測定を行った結果,α-GGが同定された。
3)マルトースとグリセロールからα-グルコシダーゼを用いて合成したα-GGはALDH阻害活性を示した。
4)市販の清酒に含まれるα-GGを測定した結果,約4~19 mg/mlの濃度であり,醸造アルコールを添加した清酒では低値の傾向が認められた。

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© 2016 公益財団法人 日本醸造協会
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