1970 年 65 巻 11 号 p. 1007-1011
H202, diethyl pyrocarbonate (DEPC), 卵白リゾチーム, サリチル酸, n-heptyl p-hydroxybenzoate (P-7), p-heptoxycarbonyl phenyl phosphate (PP-7), ethy1-α-(2-hydroxyethylamino)-β-benzoylpropionate hydrochloride (EBPE) の7種の防腐剤の最小発育濃度 (M. I. C.) におよぼす接種火落菌のAgeならびに接種量の影響を5種の火落菌を使って試験した。リゾチーム, DEPCのM. I. C. は接種菌体量に著しく影響され, 接種量が多いと異常な高い値をしめした。またサリチル酸, EBPE, PP-7も接種量の多い程M. I. C. は増大した。他方H202は殆んど影響されなかった。
またH202, DEPCのような殺菌剤のM. I. C. は接種火落菌のAgeにより殆んど影響されなかったが, サリチル酸, EBPE, PP-7, リゾチームではわずかにAgeの若い方がM. I. C. が大きかった。