日本釀造協會雜誌
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火落菌に対する各種防腐剤の最小発育濃度におよぼす接種火落菌のAgeならびに接種量の影響
原 昌道村上 英也片桐 清大場 俊輝
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1970 年 65 巻 11 号 p. 1007-1011

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抄録

H202, diethyl pyrocarbonate (DEPC), 卵白リゾチーム, サリチル酸, n-heptyl p-hydroxybenzoate (P-7), p-heptoxycarbonyl phenyl phosphate (PP-7), ethy1-α-(2-hydroxyethylamino)-β-benzoylpropionate hydrochloride (EBPE) の7種の防腐剤の最小発育濃度 (M. I. C.) におよぼす接種火落菌のAgeならびに接種量の影響を5種の火落菌を使って試験した。リゾチーム, DEPCのM. I. C. は接種菌体量に著しく影響され, 接種量が多いと異常な高い値をしめした。またサリチル酸, EBPE, PP-7も接種量の多い程M. I. C. は増大した。他方H202は殆んど影響されなかった。
またH202, DEPCのような殺菌剤のM. I. C. は接種火落菌のAgeにより殆んど影響されなかったが, サリチル酸, EBPE, PP-7, リゾチームではわずかにAgeの若い方がM. I. C. が大きかった。

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