1984 年 79 巻 2 号 p. 128-132
各種凝集剤による酵母の凝集を検討した結果, 活性炭が有効であることから, 酵母と活性炭の凝集条件を検討した。
酵母と活性炭の凝集はpHが低いほど, 酵母の培養時問が長いほど容易となり, 最適活性炭濃度が存在した。凝集効果は活性炭のロット, 酵母の属種により異なった。細菌の中にも活性炭と凝集を示すものがいるが, グラム染色性との関連は認められなかった。
酵母と活性炭のフロックによる洗米廃水処理を行ったが, それぞれの単独処理よりも効果はあるものの, 効果の持続性に難点があつた。