1985 年 80 巻 7 号 p. 434-440
サイクロテキストリンは文部省化学用語集ではシクロデキストリンという。
サイクロデキストリンはグルコースがα-1, 4結合で環状構造を形成したオリゴ糖の総称である。ドーナツ構造をとる。適当な大きさの有機化合物をその中に包接することができる。包接によリ有機化合物の性質が変化する。この性質を利用し, 物質の安定化, 可溶化, 不揮発化, 酸化防止などができる。
食品, 医薬品, 化粧品あるいは最近では, 人工酵素などの分野に広い用途をもつサイクロデキストリンについて解説していただいた。