日本釀造協會雜誌
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赤米色素を用いたリキュールの製造
吉永 和彦高橋 康次郎吉沢 淑
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キーワード: 赤米色素, リキュール
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1986 年 81 巻 5 号 p. 337-340

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抄録

(1) 赤米の糠からの赤色色素の抽出には, 0.5%リンゴ酸を含む50~60%アルコール溶液が有効であった。
(2) 赤米の赤色色素を用いた清酒ベースのリキュールは, アルコール濃度4%・直糖10~11%で酸度6もしくは直糖11%で酸度8・香料としてプルーベリーフレーバーを添加したものが適当であった。
(3) 赤米色素溶液の混和率を変えることで, 清酒混和率ならびに色調の異なるリキュールの製造が可能だった。
(4) 赤米の色素は, 3%の濃度では80℃の加熱及び日光に対して安定であったが, 0.3%では日光で著しく退色した。また, Fe3+が10PPm以上存在すると退色する傾向がみられた。

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