日本醸造協会誌
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清酒中のカビ臭汚染経路の解明とその防止法
岩田 博三木 淳史磯谷 敦子宇都宮 仁
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2007 年 102 巻 2 号 p. 90-97

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抄録

清酒鑑評会の公開きき酒でカビ臭を経験した方が多くおられることと思う。筆者らは最先端の分析機器を駆使して, そのカビ臭の原因物質がTCAであること, 1.7ng/l (1.7×10-9g/l) という大変微量な含有量でカビ臭が感知されることを解明し, 醸造工程におけるTCAの生成機構やその生成防止方法について研究された。本総説はその研究成果を解説していただいたもので, 醸造現場において大変有益な内容でありぜひ一読をお願いしたい。

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