2012 年 52 巻 February 号 p. 79-84
要 旨:2009年4月から2010年5月までの対側大腿動脈アプローチにて膝下動脈病変のみを治療した重症虚血肢の患者15例,17患肢,22病変を対象とした。全例小口径シースレスガイディングカテーテル(Parent Plus45TM)を使用したがすべて患側の膝窩動脈まで挿入でき,病変成功率は95%,初期成功率は100%で,合併症は認めなかった。膝下動脈病変に対する血管内治療の治療戦略として,4.5 Frである小口径シースレスガイディングカテーテル(Parent Plus45TM)を使用し対側大腿動脈アプローチにて行うことは,低侵襲で満足のいく治療法である。