脈管学
Online ISSN : 1880-8840
Print ISSN : 0387-1126
ISSN-L : 0387-1126
原著
冠攣縮性狭心症症例ではCAVIは高値である
木内 俊介川崎 宗泰平島 修新谷 陽道新津 勝士山崎 純一
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2012 年 52 巻 January 号 p. 41-45

詳細
抄録
要 旨:過去にcoronary spastic angina(CSA)とcardio-ankle vascular index(CAVI)との関連についての報告はない。そこで今回2009年に心臓カテーテル検査で冠攣縮誘発試験を行った41例を冠攣縮陽性群と陰性群の2郡に群別し,その関連を検討した。評価項目は年齢・性別・喫煙・血圧・脂質代謝(T-Cho,TG,HDL,LDL,LDL/HDL比)・糖代謝(HbA1C)・ABI・CAVIとした。2群間で有意差が得られたのはCAVIのみであった(陽性群8.78±0.21,陰性群7.73±0.26,P=0.004)。血管内皮障害がCSAを惹起し,CAVIを上昇させたと考えられた。
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top