脈管学
Online ISSN : 1880-8840
Print ISSN : 0387-1126
ISSN-L : 0387-1126
原著
慢性腎臓病患者における腎動脈狭窄の評価—超音波検査による評価と有用性—
小林 清子赤岩 靖久竹久保 賢名村 理吉村 宣彦丸山 弘樹
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2012 年 52 巻 January 号 p. 47-52

詳細
抄録
要 旨:慢性腎臓病(chronic kidney disease; CKD)患者における腎動脈狭窄(renal artery stenosis; RAS)を超音波検査により評価した。対象は2007年4月から2010年7月までに腎血管超音波検査を実施した219例とした。検査時の推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate; eGFR)60 mL/min/1.73 m2未満または尿蛋白陽性例をCKDと定義した。CKD群113例中,20例(18%)に超音波検査上のRASが認められ,非CKD群106例中6例(6%)に比し有意に高率であった(p=0.006)。CKD群にRASは多く存在し,その評価に超音波検査は有用であった。
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top