脈管学
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症例報告
敗血症が誘因と考えられ,短期間に再燃したたこつぼ型心筋症の1例
木内 俊介吉原 克則伊藤 博坪田 貴也藤井 悠一郎一林 亮本多 満山﨑 純一池田 隆徳
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2013 年 53 巻 September 号 p. 151-158

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抄録
要 旨:症例は敗血症と慢性腎不全急性増悪のため入院した54歳女性。入院時の心電図(ECG)および心臓超音波検査(TTE)では異常を認めなかったが,第3病日に施行したECGではII・III・aVF・V3~V6に陰性T波が出現。TTEでの特徴的な左室壁運動異常(心尖部の無収縮と心基部の過収縮)と合わせ,たこつぼ型心筋症(TCM)と診断した。これらの変化は第11病日には正常化したが,第13病日に同様の変化が出現しTCMの再発と診断した。
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