脈管学
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症例報告
ステントで治療したナットクラッカー症候群の1 例—超音波所見を中心に—
田端 強志金 徳男粕谷 秀輔神谷 直人寺田 一志東丸 貴信
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2014 年 54 巻 5 号 p. 73-78

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抄録
要旨:症例は26 歳,女性。前医にてナットクラッカー症候群の診断を受け,経過観察していたが,血尿,貧血症状が悪化したため当院紹介となった。超音波,CT 検査で腹部大動脈と上腸間膜動脈間の左腎静脈は狭窄し,腎門部の左腎静脈は拡張していた。腎静脈カテーテル検査では左腎静脈狭窄部前後の圧較差は10 mmHg。左腎静脈狭窄部を12 mm×40 mm のE-Luminexx Stent 2 個にて拡張する血管内治療を施行した。治療後,血尿,貧血ともに改善し経過良好である。
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