近畿大学医学部奈良病院心臓・血管センター心臓血管外科
2015 年 55 巻 3 号 p. 43-46
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要旨:症例は77 歳女性。2 カ月前に,右下腿前面の拍動性腫瘤に気付いた。造影CT で最大短径が約25 mm の右前脛骨動脈瘤を認めた。待機的に動脈瘤結紮切除術を行った。動脈瘤壁の組織像は,動脈壁の3 層構造を確認でき,真性瘤と考えられた。術後合併症として深腓骨神経障害を認めた。深腓骨神経障害を起こさせない外科的手技の工夫,さらには末梢動脈の真性瘤に対する血管内治療法の選択を考える必要が求められた。
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