2017 年 57 巻 2 号 p. 15-19
【背景,目的】末梢動脈疾患(PAD)患者では,脳血管疾患(CVD)の合併が多い。そこで,PAD術前にCVD合併症例の治療方針を検討した。【方法】対象は,2015年4月~2016年1月にPAD手術を施行した連続46症例。CVDの評価はMRAを用い,脳外科と協議した。【結果】CVDあり:34例(73.9%),CVD手術先行:8例(17.4%)。全症例でPAD手術後のCVD合併症なし。【結論】われわれのCVD評価方法は,PAD術後のCVD合併症は認めず,有用であった。