独立行政法人国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター心臓血管外科
2018 年 58 巻 2 号 p. 13-16
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
症例は78歳の女性。意識消失と血圧低下で発症。CTを施行され後腹膜腔の血腫より動脈瘤の破裂を疑われ当科へ転送となった。ステントグラフト内挿術を準備したが,左外腸骨静脈からの出血と判明した。長軸方向に2 cm長の裂孔を認めたため連続縫合で修復し止血した。抗凝固療法を施行し経過良好であった。特発性腸骨静脈破裂は稀な疾患であり,少数の報告を認めるのみでその原因・病態は不明である。文献的考察を加えて報告する。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら