2018 年 58 巻 2 号 p. 17-20
78歳男性。夕食後から右下腿の倦怠感,疼痛を自覚し,翌朝に右下肢の冷感も出現したため近医受診。造影CTで右浅大腿動脈近位部から膝下動脈にかけて閉塞を認め,急性下肢動脈閉塞の診断で当院搬送となる。Fogarty catheterによる血栓除去術を施行したが再開通が得られなかったため,総大腿動脈にシース挿入後,9 Fr OPTIMO occlusion catheterによる血栓吸引術を施行し,再開通が得られた。急性下肢動脈閉塞に対するOPTIMO occlusion catheterによる血栓吸引術は有効な手段と考える。