脈管学
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症例報告
内腸骨動脈瘤に塞栓術を行った1例—AVP内部にコイル充填させる手技の工夫—
西原 雄之介安座間 真也森田 孝一郎里 学相部 仁
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 60 巻 12 号 p. 219-223

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抄録

70歳,男性。CTで右内腸骨動脈本幹に60 mm囊状動脈瘤を認め経時的増大を認めた。動脈瘤のisolationによる塞栓術を予定したが瘤の末梢側,中枢側いずれも留置可能な距離が短いため,AVPを展開後内部に標準型ファイバー付きコイルを充填させて塞栓を行った。術後殿筋跛行などの症状も認めず,2カ月後のCTで瘤内に造影剤の流入は見られず瘤径に増大はなく上殿および下殿動脈も良好に開存していた。

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