東京慈恵会医科大学内科学講座循環器内科
2020 年 60 巻 8 号 p. 127-134
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虚血急性期の心筋において主要なエネルギー基質となる糖利用の促進は,心筋が虚血耐性を獲得するうえで重要なプロセスである。われわれは,心臓組織ではSGLT2ではなく主にSGLT1が発現していることを確認した。高脂肪食負荷マウスモデルを用い,インスリン抵抗性状態下で膜上発現が抑制されているGLUT4を代償して,SGLT1が虚血再灌流急性期の心組織の糖利用を促進しATPを産生することで心保護的に働く,重要な役割を担っていることを報告した。
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