横浜市立市民病院心臓血管外科
横浜市立市民病院放射線診断科
横浜市立市民病院循環器内科
横浜市立大学外科治療学心臓血管外科
2022 年 62 巻 9 号 p. 83-88
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症例は76歳,女性。労作時呼吸困難を認め前医受診し,肺血栓塞栓症の診断で当院転院搬送となった。CTで肺血栓塞栓症,下肢深部静脈血栓症を認め,下大静脈フィルターを留置した。10日後,腰痛出現しCTで後腹膜血腫,腰動脈損傷を疑った。同日緊急で血管造影,腰動脈コイル塞栓術施行し良好な経過を得た。下大静脈フィルターの留置による腰動脈損傷は稀な合併症であるが,常に念頭に置きながら治療に臨むことが重要である。
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