脈管学
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症例報告
右外腸骨動脈欠損と左外腸骨動脈低形成および両側浅大腿動脈欠損を伴う先天奇形に対する一手術例
宮木 靖子樋上 哲哉
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 64 巻 3 号 p. 45-49

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抄録

症例は69歳女性。通勤時や趣味の社交ダンスの際に足の疲労感が強くなり受診した。精査にて右外腸骨動脈欠損・左外腸骨動脈低形成・両側浅大腿動脈欠損を診断された。腸骨動脈大腿動脈系の先天奇形は非常に稀な疾患である。遺残坐骨動脈を認める奇形については多数の症例報告があるが,単独完全欠損/低形成についての報告は極めて少ない。本症例に対して両側腸骨動脈–総大腿動脈バイパス手術を行い,症状の改善が得られた。

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