2025 年 65 巻 1 号 p. 27-31
症例は81歳男性。腹部大動脈瘤破裂(RAAA)に対しステントグラフト内挿入術(EVAR)を施行,術後に腹部コンパートメント症候群(ACS)を合併し開腹減圧を施行した。その後,腹部大動脈瘤と後腹膜血種が増大,エンドリーク治療のため外科的分枝結紮を施行した。さらにその術後,後腹膜膿瘍を併発したため経皮的ドレナージを施行して感染を制御し得た。RAAAに対するEVAR治療後のACSやエンドリークへの対策は重要であるが,さらに稀な後腹膜膿瘍を合併した例を経験したため報告する。