日本補完代替医療学会誌
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症例報告
Coix-seed Reactive Derivatives(CRD)摂取が難治性貨幣状湿疹の改善に有用であった事例報告
鈴木 信孝 橋本 慎太郎許 鳳浩上馬塲 和夫
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2019 年 16 巻 1 号 p. 61-65

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抄録
ハトムギの外殻・薄皮・渋皮を含む全粒熱水抽出エキス(Coix-seed Reactive Derivatives;CRD)摂取が有用であった両手指の難治性貨幣状湿疹の1例を経験したので報告した.患者は52歳,女性.2012年3月に湿疹が多数出現し,全身に広がった.貨幣状湿疹の診断のもとにステロイド軟膏と抗ヒスタミン薬の内服を受けるも,好転しないため,発症から3年目の2015年に薬を中止した.2017年10月からCRDを1包あたり2.2 g含有する栄養補助食品を1日当たり2包摂取し始めたところ,急速に病変は改善し始め,摂取1ヶ月目には完治し,現在に至っている.本例は,発症から5年半という長期にわたって,とくに両手指に発疹と強い掻痒感が続いていたが,CRD摂取により,約1ヶ月という短期間に根治をみた例である.
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