Journal of Computer Chemistry, Japan
Online ISSN : 1347-3824
Print ISSN : 1347-1767
ISSN-L : 1347-1767

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

ミュオニウム化学反応の新展開
高柳 敏幸吉田 崇彦
著者情報
ジャーナル フリー HTML 早期公開

論文ID: 2016-0006

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

正または負電荷を有するミューオン粒子を用いて,ミュオニウム(0.114 amu) およびミュオニックヘリウム(4.11 amu)と呼ばれる水素原子の同位体をつくりだすことができる.これを利用することによって,H/D/Tを超えた質量比の同位体効果を観測することができる.ミュオニウムはその小さな質量のため,化学反応系の水素原子がミュオニウムに置換されると,ゼロ点振動エネルギーやトンネル効果による大きな量子効果を示す.また,反応経路そのものが変化する例や,遷移状態が安定化する特異な現象も存在する.

Fullsize Image
著者関連情報
© 2016 日本コンピュータ化学会
feedback
Top