臨床倫理
Online ISSN : 2435-0621
Print ISSN : 2187-6134
原著論文
NICUで重篤な疾患をもつ児の治療の差し控えや中止に関する共同意思決定の過程で実施される看護支援と関連する個人的要因・組織的要因
原口 梨那
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2026 年 14 巻 p. 16-29

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抄録

 本研究は,重篤な疾患をもつ児に対する治療の差し控えおよび中止に関する治療方針の共同意思決定過程において実施される看護支援と,それに関連する個人的・組織的要因を明らかにすることを目的とした。NICU勤務経験が1年以上の看護師を対象に質問紙調査を実施し回答率は24.3%であった。実施されていた看護支援としては【親の思いや価値観の理解・確認】や【児と親へのケア・環境の調整】が多く,管理職や育児経験,重篤な疾患をもつ児の受け持ち経験が関連しており,倫理的行動尺度の得点が高いほど【親の思いや価値観の理解・確認】の支援が多かった。組織的要因では,病床数や病院の種類,倫理的風土尺度の得点が高いほど【治療方針決定のための話し合い】の支援が多かった。看護師個人の倫理的行動を高め,親の状況や思いを考慮した職種間の話し合いを促進することは,NICUにおける良好な倫理的風土を形成し,看護の質を高める可能性がある。

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