2026 年 14 巻 p. 5-15
診断早期にある糖尿病患者に焦点を当て,意思決定のための倫理教育の教育項目を明らかにするために,慢性疾患看護専門看護師および糖尿病看護認定看護師780名に自記式質問紙調査を実施した(有効回答 333名)。質問項目は文献より抽出した24項目とした。80%以上が必要であると回答した23項目は,患者の権利11項目,倫理原則5項目,インフォームドコンセント1項目,看護職のアドボカシー1項目,看護職の責任・責務2項目,医療者の協力による倫理的問題の解決2項目,看護職によるケア・ケアリング1項目であった。これらは患者の意思決定に必要な倫理教育の教育項目であると考えられた。パターナリズム1項目では,必要であるの回答は50%未満と低かった。追加項目については,患者の責務,スティグマ,シェアード・ディシジョン・メイキングなどの意見があった。今後は,教育的介入に向けて,最低限押さえるべき倫理教育のコア項目を検討することが課題である。